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一、三〇〇年の歴史をもつ温泉と陶土に恵まれた石州温泉津は、遠く宝永年間に開窯されていて、昭和の最盛期には一〇数基の登窯に火が入り煙を吹いていたと云われます。
師匠河井寛次郎先生(六年余修業させて頂く)も火の誓いに温泉津を訪れた一文に高い丘に立って一廻転する眼は波のようにうねる丘の彼方に日本海を見るとあります。その丘に仕事場と住居のある幸せを感じっつ「陶工になる前に立派な人間になれ。焼物は繰返しのみでなく、創造の意欲を忘れてはならない」と教わったことを基本にその後、倉敷酒津堤窯で職人として五年余その間近くの美術館、民芸館等で自分なりに技と眼を養う事が出来、それを基に民芸として食器中心に急須、湯呑、皿鉢、コーヒー碗、紅茶碗皿、洋皿、大皿、大鉢と型押しによる角皿、角鉢。押紋にて小皿、中鉢他花瓶から茶碗等も作っています。釉薬は並釉、呉須釉、鉄釉、灰釉等々その他の釉薬も使っています。
陶歴
昭和三二年四月より河井寛次郎、三八年九月より倉敷酒津堤窯に修業、四六年現在地にて独立、日本民芸館展連続入選入賞、日本陶芸展連続入選、県美展入賞等々。
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