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レザークラフト

昭和8年4月28日生

八束郡東出雲町揖屋562
tel:0852-52-2442

レザークラフトを立体作品に、生花の経験を生かした斬新さ!
 
木槌を打つ軽快な音が、室内に鳴り響く。この音に合わせて、平板な革の表面に百合の花が浮かび上がっていく。
もとは生花の師匠だった越野さん。昭和39年に花の勉強のために京都を訪れた際に、偶然革工芸家の大丸洋子さんと出会い、レザークラフトを知る。「生花より面白かった」と即、師事を仰いで技術を修得。当初は、自分が身に付けてうれしい財布やキーケースなどの小物作りだったが、次第に花をモチーフとした立体の作品を手がけていった。そこには、「もともと花が好きだったから、細かいところまで描写できる」という生花の経験が生かされている。
地元でレザークラフトの教室を開くかたわら、創作活動に励み、昭和54年に日本革工芸展に入選。同年には松江市民美術展工芸部門で市長賞を受賞した。このとき審査員からの「立体になった革を初めて見た」と、自分の斬新さを評価されたことが、彼女を勇気づけた。
革が思い通りのデザインに出来上がった時の達成感は何ものにも替えがたい。
一番嬉しかったのが、平成4年の現代日本工芸展選抜バルセロナ展に入選したことだという。外国でも認められたことが大きな財産となった。
毎年入選する度に、自分の創作意欲が増していくのを感じる。次なる挑戦は日展への出品。「現代工芸の世界だけでなく一般にも、立体のレザークラフトの作品がもっと広く認められるようにチャレンジを続けていきたい」。