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笛作家

昭和17年2月2日生

簸川郡斐川町神永863-1
tel:0853-72-8410

笛の道30年、桜の皮の素材に着目!
 
斐川で横笛を中心に笛の製作・演奏に励む樋野さんは、26歳の時に運命的な笛との出会いがあった。先代の津軽三味線の高橋竹山が来町し演奏した横笛の音に、すっかり魅せられてしまったのだ。
製作の技術はすべて独学。笛の産地として知られる京都では、横笛に中国産の藤皮を巻くが、樋野さんは材料として、日本の風土の中で竹と同じ変化をする桜の皮を選んだ。日常の生活で桜の皮の良さを見つけ、横笛に用いるようになったのは樋野さんの独自の手法によるものだ。
笛は使われる地域や用途によって種類が異なるため、すべて注文生産。工程の中でもっとも神経を使うのが指口の穴明けだ。吹き口と指先の微妙な大きさの違いが音色にも大きく影響するとあって、削っては吹きを繰り返し、音色を確かめながらの作業が続く。その他、土笛やパンフルートなど、様々な笛を制作し自らも演奏している。
独自の技術を磨きながら、笛の道を歩んで30年。伝統を重んじる京都などと比べると、この地での笛作りは始まったばかり。「自分の製作した笛がこの先百年後、どんな形で残せるのか、前例がないだけに分からない」という樋野さん。未来に思いを馳せながら、創作活動とともに後継者育成にも励んでいる。