隠岐粒ウニ
ねっとりした濃密な舌ざわり、口中にむせる様な磯の香が広がって、熱々の炊きたての御飯にもよし、そのまま、酒の肴にしても最高といえる。
日本海に浮ぶ隠岐の島は荒磯に囲まれている。アワビ、サザエ、ウニなど海の幸の宝庫だ。山陰のウニは小粒だが、味は繊細で海の幸の醍醐味を充分味わうことが出来る。
隠岐のウニは、塩ウニ、粒ウニ、練りウニなどがあり、丁寧な扱いで、手早く塩加工して、瓶詰にする。ほろほろと粒が固形になっているのがよい。ウニは島根の荒磯ではどこでもとれる。加工する場所によって微妙に味わいが異なり、それぞれに持ち味があるが、隠岐の粒ウニが有名だ。
海藻漬
暖流と寒流が行き交う隠岐島近海では、海藻類も種類が豊富である。海藻漬は長期間保存が可能な素朴な海の香りの漬物。神馬草という海藻を軽く天日に干し、ニンジンや大根などの野菜とともに隠岐に古くから伝わる「こじょうゆみそ」に漬け込んだもの。海藻と味噌の味がマッチしておいしい。ご飯に添えて食べると、海の香りがパーッと広がる。ミネラル、ビタミン等を多く含み、コレステロール濃度を低下させる自然食品として注目され始めている。体によいこと請け合いの保存食品である。
イタヤ貝・ヒオウギ具
イタヤ貝の浅海養殖は、隠岐島で全国に先駆けて確立された。天然産よりも身が大きく、味も良いので好評を博している。現在は美保関町など本土でも養殖が行われるようになり、県外へも出荷され、島根の特産の一つとなっている。
ヒオウギ貝もイタヤ貝科の一種だが、黄、オレンジ、紫、エンジなど、まるで熱帯の員のような鮮やかな色彩で、もちろん中身も食べられる。色鮮やかな貝殻はさまざまに加工され、大きなものは「香りの出るマリンシェル」として、さわやかな香りを放つおしゃれなインテリア感覚の芳香剤の容器になる。小さな貝殻はペンダント、タイピンなどのアクセサリーやキーホルダーになる。
【水産品・照会先】
島根県漁業協同組合連合会 0852-22-1066
【ヒオウギ具・照会先】
KANEDAバイオテックセンター(都万村)0851-26−2325
こじょうゆみそ
こじょうゆみそは隠岐の名物おにぎりの焼き飯に塗るみそとして知られているが、そのままでもおいしい「なめみそ」である。これは隠岐の人の自慢の手前みそで、しようゆとみその中間の役割をする調味料として食卓に欠かせないものになっている。
こじょうゆみそ詰め焼きピーマン、焼きイカのこじょうゆみそ掛け、ニンジン、キュウリ、海藻などのこじょうゆみそ漬などのはかに、炊きたての熱々ご飯に、みそを一箸ずつのせて食べるのも食が増すこと請け合いである。
焼き飯
隠岐島独特の保存食として伝わるもので、みそを塗って焼いた香ばしいおにぎり。三角形や丸形のおにぎりを弱火で両面がキツネ色にこんがりと焦げる程度に焼き、片面にこじょうゆみそを塗り、さらにみその面を軽く焼く。おにぎりの中まで火が通っているのが温かくておいしい。みその味でおいしさの変化を楽しめ、木の芽みそ、ゴマみそ、金山寺みそなどを使う。
この焼き飯を茶わんに入れ、ノリ、ネギ、ユズの小さく刻んだものと、紅おろし、トビウオ等の魚のはぐし身を入れて、ぐらぐら沸騰した熱い番茶を掛けて食べると体中が温まって、風邪追い出しの効果抜群という。
【照会先】
*西郷町水産商工観光課 0851-22-2111
*西ノ島町観光協会 0851-46-0021
*海士町観光協会 0851-42-0101
サバシャブ・サバすき
とれたてのサバを使う「サバシャブ」は牛肉のしゃぶしゃぶと同じようにして食べるが、たれは使わない。昆布のだし汁に薄口しょうゆと塩で味付けをし、シイタケ、ニンジン、白菜などを加えて煮る。サバは皮を付けて短冊型に薄めに切っておき、だし汁が沸騰したところへ箸でつかんでさっとくぐらせ食べる。
「サバすき」は三枚におろし、刺身より厚めに切ったサバと玉ネギ、キャベツ、豆腐で作るすき焼き。サバの頭、骨、わきばらを炊き込んで作っただし汁にしょうゆ、酒、みりん、水を加えて材料を煮る。サバの身がシャキッとして、玉ネギの甘みとよく合い、あっさりとした味わいがおいしい。
【照会先】
*西郷町水産商工観光課 0851-22-2111