島根の漬物…暮らしの知恵から生まれた"伝承の味"
日本人が愛する伝統的な保存食、漬物。そこには、地域ごとのくらしの知恵や身体をいたわるやさしさを垣間見ることができる。
【出雲地方】
津田かぶ漬(松江市)
十一月に入ると、松江近郊の農家では津田かぶの生干しが始まる。冴えた紅色が、冬の山陰の灰色の中で、ひときわ鮮やかだ。 津田かぶは勾玉状の形に特色があり、真白な切り口に鮮紅色のふちどりが美しい。松江市津田町一帯で、古くから栽培されているのでこの名があり、冬場の漬物として欠かせぬものとなっている。
肉質はしっとりと柔らかく、甘味が強い。荒塩のみで漬け込む浅漬と、やや日持ちのよい糠漬の二種がある。一切、人手で加味をせず、素材のうまみを引き出した、清々しい滋味があり、大地の恵を、つくづく感じさせられる逸品である。
松江では、好みにあわせて、家庭で漬け込むが、十一月から二月まで、樽詰で全国各地に発送されている。
伊原本店 津田かぶ漬…松江市特産品・松江市観光
宍道湖を渡る風が冷たくなってくると、津田かぶ漬の季節です。一週間天日干しをしたかぶを、一本一本チェックし、選び抜かれた物だけをヌカ漬にします。初めは浅漬風にあっさりと風味よく、次第に芳醇な味へと変化していきます。季節限定品(12月〜1月)です。
島根県松江市嫁島町11-5・Tel:0852-24-1500
タカハシ食品 津田かぶ漬…松江市特産品・松江市観光
出雲の気候風土の中で育てられてきた津田かぶを鮮やかな赤紫色と風味を大切にじっくりと漬け上げた津田かぶ漬と津田かぶ昆布漬。金糸瓜の堅い皮をはいで酒粕に漬け込んだこりこり風味の黄金糸瓜。自然を生かした出雲べっぴん漬の味はべっぴんです。
島根県松江市乃木福富町591・Tel:0852-21-4280
土江本店 津田かぶ漬、津田かぶ甘酢漬…松江市特産品・松江市観光
山紫水明の地松江の素朴なふるさとの味、津田かぶ漬は本来の旨味を出すために10日位寒風にさらし、干し上げて漬け込んだものが最高とされています。当社は厳選された津田かぶを一層おいしく漬け込み、県内外で進物、みやげ品にと好評を得ています。
島根県松江市矢田町250-41・Tel:0852-21-3150
宮本食品興産 津田かぶ匂玉漬…出雲市特産品・出雲市観光
出雲地方特産の津田かぶを寒風に干し、ぬか漬けにした他の地方にない漬物です。その他、旬を生かした浅漬、手づくりを大切にした本漬類など幅広く製造しております
島根県出雲市上塩冶町2785・Tel:0853-23-0410
なすのビール漬(伯太町)
伯太町産の千両なすをビールとしょうゆで漬けこむ。甘さをおさえた、ほろ苦さがユニークな一品。
とんばら漬(頓原町)
「とんばら漬」は大根、ニンジン、ワラビ、キュウリ、ナス、ゼンマイ、ショウガ、ウリ、シソの穂、ゴマなど山の幸いっばいの漬物。細かく切った山の香りがおいしく食べられる。米こうじ、大豆、塩で半年かけて作られる「とんばらみそ」とともに、都会で評判の山の味、ふるさとの味である。
【石見地方】
赤ずいき漬(桜江町)
ずいきとは里芋の葉柄のこと。梅酢に漬け込むと美しい自然な赤紫色になり、シヤキシヤキとした歯ざわりは酒の肴・お茶漬けによく合う。桜江町だけに受け継がれた、稼伝の味である。
香茸の塩漬・粕漬(大和村・羽須美村・瑞穂町)
大和村、羽須美村、瑞穂町の秋の味覚。黒くラッパのような形で、その名の通り香りが強いのが特徴。この風味を長く保存するために考えられた漬物は、行事やハレの日に食する逸品である。
梅のしそ巻(大田市)
石見銀山で働く人たちが防毒用に梅干しを食べていたことから、大田市周辺に伝わっている。赤シソの葉で梅肉を包みこんで漬ける。
石見銀山農業協同組合 あか穂もち…大田市特産品・大田市観光
江戸初期天領石見銀山で働く人たちの健康に梅の酸の効能が大変役立ち、梅と石見銀山は深いつながりを持つようになりました。大田産の梅!すべて手づくり!素朴なふる里の味が自慢の商品です。
島根県大田市長久町長久口265-14・Tel:0854-82-1001
わさぴ漬(匹見町・日原町・三瓶山周辺)
わさびの葉を漬けこむもので、匹見町ではしょうゆ、日原町では他に酒粕・味噌、また、三瓶山周辺では、砂糖としょぅゆで漬ける。清水が育んだわさびの独特の辛さが、ほかでは味わえない風味を醸し出している。
珍味 佐伯商店 葉わさび醤油漬…日原町特産品・日原町観光
石見国石州の深山清流の中で育まれた完璧の沢わさびのみを原料として、独特の醤油処方で製造したものでございます。その風味は独自の高級珍味として、特に食通のみな様にお喜びいただけるものと確信しております。
島根県鹿足郡日原町河村748-3・Tel:0856-74-0905
【隠岐地方】
メノハと干し大根のはりはり漬(五箇村)
薄く切った干し大根とメノハ(ワカメ)を酢・しようゆ・砂糖で漬けたもの。海藻と野菜を合わせるのが、隠岐ならではの特色。
ふきのヌカ漬(五箇対)
塩ゆでにしたふきの皮をむき、ぬかと塩を混ぜて漬ける。暑くて食の進まないときなど、お茶漬けや茶がゆの菜としてよい。
「とんばら漬」は大根、ニンジン、ワラビ、キュウリ、ナス、ゼンマイ、ショウガ、ウリ、シソの穂、ゴマなど山の幸いっばいの漬物。細かく切った山の香りがおいしく食べられる。米こうじ、大豆、塩で半年かけて作られる「とんばらみそ」とともに、都会で評判の山の味、ふるさとの味である。
イカのおどり漬
とれたてのイカを船上でしょうゆ、みりん等を合わせた特有のたれに丸ごと漬け込んだ珍味で、生きたままのイカにたれが染み込み柔らかくて美味。
イカのショウガ漬
おどり漬同様に捕れたてのイカを船上で特有のたれとショウガに丸ごと漬け込んだもの。ショウガの味と香りがイカによく合う。
イカのかす漬
イカの胴に細かく刻んだ足とキャベツ、白菜などの野菜を混ぜて詰め、酒かすに漬け込んだもの。
いずれも酒の肴にピックリの味わいで人気がある。隠岐島近海で豊富にとれる新鮮なイカを素朴な方法で調理した隠岐の名産である。