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清水寺
通称きよみずさんの名で親しまれている。JR安来駅から南へ五キロ、丘陵のふもとにある。さすが山陰道屈指の天台密教の道場だけあって、市街地に近いわりに、深山幽谷の雰囲気があり、霊験あらたかな気配がただよう。寺伝によると、用明天皇二年(五八七)、尊隆上人によって開創されたという。あまりに古くて、伝説の域を出るものではないが、教昊寺の存在を考えるとき、少なくとも八世紀には清水寺の祖型ができあがっていたのではないだろうか。盛時には四十余坊の大伽藍がひしめきあっていたといわれるが、戦国時代、尼子毛利合戦の兵火にあい、ほとんどの寺坊を焼失した。その後江戸時代に復興され、現在でも県下では、有数の文化財の宝庫である。
現在は大宝坊(本坊)と蓮乗院の二坊があるが、その上方の山腹に、根本堂(重文)や三重塔(県文)などの堂塔が並ぶ。根本堂は七間四面で、明徳四年(一三九三)の建立。兵火をくぐってただ一つ、よくぞ残ったものである。三重塔は総ケヤキ造りで、江戸後期の建築ながら、山陰では現存する唯一の木造多重塔である。本尊十一面観音立像(重文)は平安初期の一木彫飜波式で、出雲様式の代表といわれる。阿弥陀堂の丈六阿弥陀坐像(重文)は、山陰の大仏といわれるはど重量感がある。常念仏堂の阿弥陀三尊像(重文)は、藤原時代の優雅な作品。いずれも境内の宝蔵に移されて展示されている。
蓮乗院には古門堂(県文)と巌松軒という二つの茶室がある。
根本堂(国指定重要文化財) 明徳4年(1393年)の建立で、平成4(1992年)に4年6箇月をかけた全面解体修理が完了し、現在の姿となっています。
宝蔵庫
この宝蔵には十一面観音をはじめ重尊文化財五体、県指定文化財七体などを納めています。
十一面観音立像(国指定重要文化財)
天平時代様式を地方化した、いわゆる出雲様式と称される尊像である。
阿弥陀三尊坐像(国指定重要文化財)
中央に阿弥陀如来、左に観世音菩薩、右に勢至菩薩を配置した、出雲地方では珍しい三尊仏である。
阿弥陀如来坐像(国指定重要文化財)
山陰の大仏様と呼ばれ、この地方隋一の大きさを誇る仏像である。
蓮乗院古門堂
参道の大門を再建した際に得た古材で築造された茶室で、独創的な手法が多く用いられています。
寓燈会
ご先祖を供養する灯明の炎が境内一面を照らし、幽玄の世界をかもし出している。
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