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日本で最も古くから開かれた神の国。それが出雲である。その出雲を象徴するのが出雲大社。縁結びの神様「大国主命」を祀る神社としてあまねく知られている。そんな大社町に、出雲阿国生誕の地に、400余年の時を駆けて、歌舞伎がよみがえる。しかも当代一流の名優達と共に。平成元年(1989)五月。旧JR大社駅から神門通りを経て、出雲大社勢溜まで、総勢400人に及ぶ時代絵巻さながらの「お練り」がくりひろげられた。「市川團十郎」「中村富十郎」「板東三津五郎」「澤村藤十郎」の文字が染められた「のぼり」絢爛の衣装に身を包んだ名優たち。彼等を乗せた人力車が押し寄せる人々の中をゆっくりと進む。出雲阿国歌舞伎復活の第一歩である。以来、ここ大社町には梨園の名優たちが集まり、お練り、奉納舞を演じてきた。中村歌右衛門、中村鴈治郎、中村冨十郎、市川團十郎、板東三津五郎、市川左團治、澤村藤十郎…。まさに歌舞伎界の至宝たちでる。そしてそれは、確実に明日に受け継がれていこうしている。この町の人々は、現代によみがえった「出雲阿国歌舞伎」を愛し、これを後世に伝えるべく、今はなき「阿国座」の再建を夢見ながら、阿国と共に暮らしている。
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